クリアコレクトとは？インビザラインとの違いや費用・治療期間

クリアコレクトとは、どのような矯正治療でしょうか。インビザラインとの違いやメリット・デメリットなどを解説します。自分に合った歯列矯正を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

クリアコレクトとは？

クリアコレクトは2006年にアメリカで開発されたマウスピース矯正装置。インプラントの最大手「ストローマン」が提携しており、インビザラインに次ぐ実績があります。

クリアコレクトは口腔内スキャナからデータを取ってマウスピースを作成し、装着することによって歯を少しずつ動かす治療装置です。歯の型取りではなく、デジタルスキャンによってマウスピースを作るのが特徴。デジタルスキャンの装置がないと受けられない矯正治療なので、クリアコレクトを受けられるクリニックは限られています。

クリアコレクトはマウスピース矯正なのでワイヤー（ブラケット）矯正より目立ちにくく、フィット感があるのが特徴です。

インビザラインとの違い

クリアコレクトとインビザラインは共にアメリカで開発されたマウスピース矯正で、インビザラインの方が先に開発されました。普及率はインビザラインの方が高いものの、クリアコレクトもそれに次ぐ普及率を誇っています。

両者の大きな違いは、マウスピースの形です。インビザラインはちょうど歯に被るくらいですが、クリアコレクトは2㎜ほど歯茎にかかる形状でで、インビザラインよりやや大きめです。クリアコレクトの方が大きい分、維持力が上がるため歯に装着するアタッチメントの量を減少させることができるという報告もあります。

クリアコレクトのメリット・デメリット

クリアコレクトのメリット

• 他のマウスピースより目立たない
• 薄くしなやかでフィット感が良い
• 歯を動かす力が強い
• 型取りをしなくていい
• 金属アレルギーでも対応
• 費用が安い
• 幅広い治療に使える

クリアコレクトの特徴はマウスピースの薄さ。違和感が少なく、ぴったりとフィットします。歯茎に2㎜程度かぶさるような設計なので、他のマウスピースと比較すると矯正力が強く、歯の表面につける矯正用の突起であるアタッチメントの数を少なくできます。そのため、クリアコレクトのマウスピースは他のマウスピースよりもさらに目立ちにくいという特徴があります。さらに表面に光沢が出ない加工やアタッチメントの少なさによって、矯正中でも見た目が自然です。

他のマウスピース矯正では月に1回程度、口の中に粘土のようなものを入れて型取りをしなければなりませんが、クリアコレクトはデジタルスキャンなので型取りの必要はありません。金属も不使用なので、金属アレルギーの方でも治療可能です。

クリアコレクトのデメリット

• 取り外しにくい
• マウスピースが硬い
• デジタルスキャンにしか対応していない
• 対応しているクリニックが少ない
• 装着時間が長い

クリアコレクトはフィット感が良い反面、取り外しにくいというデメリットがあります。食事のときなど、取り外さなければならない場面で、やりにくいと感じることも。マウスピースが硬いため、取り外す際に痛みを伴うこともあります。

クリアコレクトは装着時間が22時間以上と比較的長く、食事と歯磨きのとき以外はずっと装着することになります。規定の装着時間を満たせないと計画通りに歯が動かなかったり、後戻りしてしまったりします。そうなるとマウスピースの作り直しになることもあるため、自己管理をしっかり行うのが治療成功のカギとも言えます。

クリアコレクトの費用

クリアコレクトの治療費用相場は、10〜80万円程度です。費用に開きがあるのは、歯並びの悪さや患者が目指すゴール設定に差があるため。症状が軽ければ治療に必要なマウスピースも少なくなり、費用を抑えることができます。反対に、もともとの歯並びによっては歯の移動にも時間がかかり、治療費もその分かさむことになります。

クリアコレクトの治療期間

クリアコレクトでの矯正期間は、通常6ヶ月〜2年半程度です。マウスピース矯正の中では矯正力の強いクリアコレクトですが、歯の移動期間は個人差が大きく、一概に治療期間を限定できません。

もともとの歯並びや、どの程度歯を動かしたいかで治療期間も変わってくるため、最初に医師としっかり相談しましょう。

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