矯正治療のやりなおし

矯正治療が終わってから、後戻りなどの原因でやりなおしをすることがあります。やりなおしの原因にもよりますが、単に後戻りしただけなら、最初の矯正より早く終わることがほとんどです。矯正治療のやりなおしの原因、やりなおした人の体験談、やりなおししないために注意したいことをまとめました。

歯列矯正のやりなおしとは

矯正治療を終了した後、再度矯正をすることを矯正治療のやりなおしと言います。やり直しの状況にもよりますが、多くの場合、最初の矯正治療よりは期間が短め。また、同じクリニックでやりなおすなら、矯正装置の費用が無料になることもあります。この場合の費用は、処置料だけです。矯正で歯を動かすと、動きやすい状態になっているので、意図せず歯列が乱れることがあります。そのため、やりなおしの保証などを設けているクリニックも。できればやりなおしはしたくないですが、やりなおしができるのは、安心材料でもあります。

やりなおしの原因

矯正治療をやりなおさなければいけない原因は、「患者が原因」「医師が原因」「経年」の3つ。主なやりなおしの原因を紹介します。

適切に矯正装置を着用していなかった

患者自身が原因でやりなおしになるのは、矯正装置の適切な着用ができていないケースです。特に、保定期間中は重要。決められた装着時間を守らないと、後戻りしやすいです。

医師の知識・経験不足

希望した口元にならなかったために、他のクリニックでやりなおすというケースがあります。不正咬合の原因を見極めきれずに、問題が残ったまま矯正を完了させてしまうケースや部分矯正をして全体の嚙み合わせが崩れてしまうケースも。医師の知識・経験不足で適切な治療をしなかったことが、やりなおしの原因となります。

経年による後戻り

誰のせいでもなく、時間が経つと後戻りすることがあります。体は元に戻ろうとする力があるので、固定装置を外すと戻ろうとするのが自然です。もちろん、ずっときれいなままで過ごせることも多いですが、子供のころの矯正が大人になって崩れることはあります。

口コミや体験談

矯正治療を実際にやりなおした人の声をインターネットで探しました。ネット上では、子どもの頃の矯正が崩れてきてのやり直しが多いようです。どのようなケースでどのようなやりなおしをしているか、生の声を参考にしてください。

前歯が上下とも戻ったのでやりなおし

部分歯科矯正した前歯が少し戻ってしまったのが写真でもわかります。下の歯の中心が二本出ているせいで前歯を押してしまうので、上の歯のやり直しとあわせて、下の歯も矯正することにしました。上の歯はガタつきが少ないので、早く終わるそうです。

参照元：Twitter URL：https://twitter.com/ZReKMvK2PZBRHO1/status/1391337260612603909

部分矯正が原因で体調不良に…

コンプレックスだった歯並びを整えたくて、部分矯正をしました。結果は失敗。噛み合わせやあごの位置がズレてしまいました。その後、約８年もの間、体調不良で苦しむことに。時間をかけたくなくて部分矯正を選んだのが失敗の原因でした。一部分だけ歯並びを変えたので、全体の嚙み合わせが崩れてしまったようです。全体のワイヤー矯正でやり直すことに。経過は順調です。

参照元：ケンのカンサツログ URL：https://dent.kennakagawa.com/orthodontics-start-over/

高校生のころの矯正が崩れた

高校生のころに矯正しました。高校生という年ごろで、保定期間の終わり頃には、マウスピースを外してしまっていました。それから約18年経って、歯がガタガタしてきたので、やり直すことに。費用が心配でしたが、「以前矯正費用を支払っているから」と、処置費用のみでやりなおしてもらえることになりました。

参照元：【節約彩りLIFE】ぽこりんママの家計管理・貯金・主婦の知恵ブログ URL：https://ameblo.jp/konkonmanma/entry-12394599344.html

やりなおしをしないための注意

矯正治療後の後戻りは、自分の努力ではコントロールできないこともあります。しかし、できればやりなおしはしたくありません。やりなおしのリスクを軽減するために、自分にできることは対策しておきましょう。矯正治療のやりなおしをしないために注意したいことを紹介します。

矯正装置の装着時間は守る

マウスピース型の矯正装置は、自分で外せます。歯を磨けるのは良いのですが、自由に外せると指定時間を守れないことも。装着時間を守れないと、予定通りに矯正が進まないのはもちろん、矯正後の後戻りの原因にもなります。矯正後の保定期間が終了するまで、しっかり装着時間を守りましょう。

通院ペースを守る

矯正中、保定中は、定期的に通院が必要です。通院ペースが乱れると、その間に、歯列が乱れてしまうかもしれません。医師に指定されたペースで通院して、都度チェックを受けることで、後戻りを防げます。

クリニック選びを大切に

クリニック選びは特に大切です。後戻りの原因には、患者自身が矯正装置を適切に使用しなかったケースだけではなく、「不正咬合の原因が解消しきれていない」「矯正治療が適切ではなかった」「矯正治療が不十分なまま終了した」など、医師の技術に問題があるケースもあります。また、クリニックによっては、後戻りの際のやりなおし保証が用意されているところも。保証があれば、やりなおしの費用負担が軽減できます。

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