インビザライン・ライトとは？矯正治療の特徴やメリット・デメリット、費用などをまとめて紹介

歯列矯正では、自分に合った治療法を選択することが何よりも重要です。ここでは歯列矯正の中でもインビザライン・ライトという方法に関して、治療の特徴やメリット、費用、治療期間、どんな人に適した治療法なのかを解説します。歯並び改善治療を検討している方は参考にしてください。

インビザライン・ライトとは

軽度の矯正や後戻りに有効な治療法

インビザラインとは、透明のマウスピースを一定期間ごとに取り替えることによって少しずつ歯を動かし、歯並びを矯正する治療方法です。その中でも、軽度の歯並び改善や、一度矯正治療を施した部分が後戻りを起こした場合などに効果を発揮するのがインビザライン・ライトと呼ばれる治療法です。

全ての歯を制限なく稼働できる点を強みとしており、適応範囲が限定的なため治療期間は短く、治療費はリーズナブルに抑えられます。

部分的な歯並び矯正方法としては最適

インビザライン・ライトは、前歯から奥歯まで全ての歯を動かすような大規模な治療ではなく、部分的な歯並び改善に適した治療です。

例えば、前歯にガタつきや重なり（叢生）、空きっ歯、出っ歯などの症状が起きている場合、その症状が軽度〜中度のものであれば、インビザライン・ライトは最適な治療方法と言えます。

永久歯が生えそろっていなくても治療可能

インビザラインは従来、全ての永久歯が生えそろった段階で使用されていましたが、技術の発展に伴ってインビザライン・ライトでは乳歯と永久歯が混合する場合でも治療を開始できるようになりました。そのため、まだ全ての永久歯が生えそろっていない成長過程の子どもにも適応可能な点が大きな特徴です

インビザライン・ライトのメリット・デメリット

メリット：リーズナブルかつ短期間での治療が可能

インビザライン・ライトは、他の歯列矯正治療と比べて低価格かつ短期間で治療できる点が最大のメリットです。適用症例が14ステージ（1ステージあたり2週間）で完治するケースに限定されているため、必然的に治療期間は短く、必要な治療費はリーズナブルになります。

その他、マウスピースが透明で目立ちにくい点や、治療過程で痛みを感じにくいといったメリットは、一般的なインビザラインと同様です。

デメリット：症例が比較的少なく、追加アライナー数に制限がある

手軽に部分矯正を受けられるインビザライン・ライトには、デメリットも存在します。大きなデメリットは2つで、1つは適応症例が限定されていることです。重度の不正歯列がある患者様の場合は、インビザライン・ライトでは対応できないケースがあります。

2つ目は、アライナー数が限られていることです。アライナーとは、インビザライン治療で用いられる取り外し可能なマウスピース装置を指す用語です。インビザライン・ライトは14本までと制限されているため、対応可能な症状も限られます。

軽〜中度の不正歯列を手軽に改善したい人にはインビザライン・ライトがおすすめ

ここまでの特徴を踏まえると、インビザライン・ライトは部分的な出っ歯やすきっ歯、軽度のガタつきなどといった症状を持つ患者が、短期間かつ低価格で矯正治療を進めたい場合におすすめな治療法と言えます。クリニックでの診断結果によっては、歯科医がインビザライン・ライトでは治療不可能と判断し、他の治療方法を提案してくれるケースもあります。

インビザライン・ライト治療の詳細

費用

インビザライン・ライトの治療費用は、総額50万円ほどが相場となっています。クリニックや患者様の症状によっては治療費に差が出ることもあります。

インビザライン・ライトではアライナー数が14本までに限られているため、それ以上のアライナーを追加しなければならない場合には追加費用が発生します。詳細は歯科クリニック公式サイトをご確認ください。

治療期間

インビザライン・ライトは治療期間の短さが大きな特徴で、具体的には5〜7ヶ月程度で矯正治療が完了するケースが多いとされています。前提として、インビザライン・ライトは軽〜中度の不正歯列の矯正を主な対象としているため、7ヶ月未満の治療で完治することがほとんどです。それ以上の治療期間が必要になる場合は、別の治療方法を検討する必要があります。

適応できる症状の多さ

インビザライン・ライトは部分的な歯列矯正に特化した治療です。乳歯、永久歯ともに制限なく全ての歯を移動させることができ、軽度のグラつきや矯正治療後の後戻りを改善するには有効な治療方法です。一方、アライナー数の上限などから全体的な矯正治療や難症例に対しては適応できないため、あらかじめ留意が必要です。

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