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矯正治療における後戻り

矯正治療においての後戻りとはどういうものなのでしょうか?矯正治療においての後戻り特徴などを詳しくまとめました。自分に合う方法を選ぶ時の参考にしてください。

矯正治療の後戻りとは

人間の身体はとても不思議なもので、傷を負えば自己修復しようとしますし、ウィルスによる感染症にかかった場合は、身体の中でそのウイルスを退治するべく免疫機能が働きます。こうした自分の体をメンテナンスする力を、回復力・治癒能力などと呼びます。

治癒能力というと、悪いものに対して作用し、良い影響をもたらす印象があるかと思いますが、歯科の矯正治療に関しては、歯並びや関節の矯正を行ったに関わらず、その状態が固まらずに歯を元の位置に戻そうとする後戻りという現象が起こってしまいます。矯正前の悪い歯並びの状態で長い間慣れてしまっている人がほとんどですので、いくら歯並びを整えても、歯は元の悪い状態に戻ろうとするのです。

後戻りが起こるかどうかには個人差がありますが、矯正治療後は適切な保定をしないと、多くの場合、後戻りを起こします。これは人間の自己修復しようとする治癒能力ゆえですので、矯正の後戻りというのは誰に出でも起こりうる現象なのです。そのため、歯並びや噛み合わせが改善された矯正後でも、後戻りを防止するリテーナーと呼ばれる保定装置を数年間装着することで、後戻りを防ぎ、定期的に経過を観察する必要があります。

後戻りの原因

後戻りの原因の最も多い原因としては、リテーナーを使用していなかったことが挙げられます。後戻りを防止するリテーナーと呼ばれる保定装置を使用しなければ、必ずと言っていいほど後戻りが起こります。

矯正治療中には歯が少しグラグラ揺れような感じがするので、敏感な人は歯が抜けてしまうのではないかと心配になるのですが、そもそも、歯は骨と直接くっついているというわけではなく、骨と歯根(歯の根っ子)をつなぐ歯根膜という線維性の組織でつながっているのです。矯正によって歯を動かす時は、周囲の骨が吸収したり、作られたりしながら、歯根膜で引っ張られた歯が骨の上を運ばれているというイメージがわかりやすいでしょう。歯が動いている時は、この歯根膜が伸びていて、歯と周囲の歯槽骨との隙間が拡がるため、歯がグラグラした感じがします。矯正治療が終了した時も、まだ歯がグラグラして動きやすい状態。さらに、歯肉の中には、歯の周りや歯と歯の間の、歯周線維という矯正治療中に伸びたり縮んだりするゴムのような繊維があり、ゴムのように戻ろうとしますので、矯正装置を外してリテーナーを使用して保定しないと、歯を治療前の状態に戻そう戻そうとしてしまうのです。

後戻りのもう一つの大きな原因として、舌癖や口呼吸などの悪習癖があります。「歯は唇や頬などが外から押す力と舌が内側から押す力の平衡状態がとれる位置に並ぶ」という記述があります(参考資料「プロフィットの現代歯科矯正学」ウィリアム・R. プロフィト (著))。舌壁や口呼吸などの悪習癖は、この筋力の平衡を壊してしまうので、注意が必要です。

舌癖はMFT(口腔筋機能療法)という訓練で改善することができますので、専門のトレーニングを積んだ、歯科衛生士または歯科医師に指導してもらいましょう。口呼吸は、アレルギー性鼻炎やアデノイドが原因になることが多いので、耳鼻科への通院が必要です。口呼吸が改善しないと舌癖を改善することも困難になって来ますので、まずは口呼吸の改善後、舌癖の改善のためのトレーニングを行うようにしてください。基本的に、矯正治療の開始と同時にこのトレーニングを開始することがほとんどでが、矯正装置を外して、保定装置に置き換えるまでに舌癖を改善しておくことが重要。また、保定装置を外した後もこのトレーニングを継続しなければいけませんので、根気がいるかもしれませんが、美しい歯並びを維持するためには必要なことと思ってください。矯正治療の際は、歯を動かす矯正だけでなく、舌や唇のメンテナンスも欠かさないようにし、良い歯並びを長期間保ちましょう。

後戻りの予防法

矯正治療は、前述した後戻りの防止を含めた治療計画を立てて進めます。矯正の後戻りはそれぞれの体質によって異なりますので、自己判断で治療をやめてしまった場合、矯正後の後戻りも起こりやすくなり、矯正治療をする意味がありません。美しい状態のままの歯並びを保つためには、歯科医師による適切な指導と、定期的なメンテナンスを欠かず行うことが大切です。

後戻りへの対処法

矯正治療終了後には、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着します。綺麗になった歯並びを安定・維持させるリテーナーは、必要不可欠なものなのですが、矯正治療が終わったという安心感から、このリテーナーの装着をさぼってしま人がが少なくありません。後戻りの原因で最も多いのがリテーナーの装着を怠ったことによるものですので、歯科医師の指導のもと、しっかりと装着しましょう。きちんとリテーナーを装着していれば、大きな後戻りが起こることはありません。

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