キレイラインキッズとは？矯正治療の特徴やメリット・デメリット、費用などをまとめて紹介

歯列矯正では、自分に合った治療法を選択することが重要です。ここでは歯列矯正の中でもキレイラインキッズという方法に関して、治療の特徴やメリット、費用、治療期間、どんな人に適した治療法なのかを解説します。歯列矯正を検討している方は参考にしてみてください。

キレイラインキッズとは

子どものための歯並び改善プログラム

キレイラインキッズとは、お子様の習癖改善を通して綺麗な永久歯が生え揃うことを目的とした小児用矯正治療プログラムです。小児期には爪を噛む、口呼吸をする、指をしゃぶるといった悪習癖が歯並びに良くない影響を及ぼすことが分かっています。

それらの悪習癖を改善し、将来的にお子様の歯並びが悪化するリスクを未然に防ぐために、1日1時間のマウスピース装着から始められる矯正治療がキレイラインキッズです。

日本人の子どもに特化したマウスピース設計、痛みも少なく取り外しも自由

キレイラインキッズは、東京に本社を構える株式会社ARETECO HOLDINGSによって開発された歯並び改善プログラムです。そのため、治療に使用するマウスピースには日本人の子どもの顔の形や顎骨、歯並びに特化したサイズ設計が追求されています。

成長過程にあるお子様が痛みやストレスを感じることなく、安心して矯正治療を進められるように工夫が施されています。

対象年齢は3~12歳

キレイラインキッズは、歯が乳歯から永久歯に生え変わる3歳から12歳のお子様を対象として開発されたプログラムです。初診時年齢としては3歳〜11歳が推奨されており、3〜5歳のお子様に関しては反対咬合の症例にのみ治療が適応されます。

また例外的に、顎関節症の症状を抱えているお子様に関しては、年齢関係なくキレイラインキッズの適用外となるためあらかじめ留意が必要です。

キレイラインキッズのメリット・デメリット

メリット：1時間/日から治療を開始できて、将来の歯並びリスクを防げる

キレイラインキッズの強制プログラムは、1日1時間のマウスピース装着から手軽に習癖改善治療をスタートできて、永久歯が綺麗に生えるようにサポートすることで将来的な歯並び悪化のリスクを未然に防げる点が大きなメリットです。お子様が中学生や高校生などの思春期に入って歯並びが悪化すると、周りから目立つ矯正器具を装着して暮らすことや、痛みを伴いながら部活動や受験勉強に臨むことを懸念して治療を断念してしまうケースもあります。

そうならないためにも、小児期からコツコツ習癖改善に取り組むことが大切なのです。

デメリット：小児矯正は場合によっては治療期間が長くなるおそれがある

キレイラインキッズは3〜12歳を対象とした矯正プログラムですが、実際にお子様の永久歯が全て生え揃って顎骨の成長が終わるのは15歳〜18歳ごろと言われており、それまでは経過観察を続ける方が望ましいため、お子様によっては当初の想定よりも治療期間が長くなるケースがあります。

また、3~12歳のお子様はマウスピース矯正のストレスに耐えられないこともあり、推奨される装着時間を守れないケースも起こり得ます。そのような場合には、キレイラインキッズ本来の治療効果が得られないというデメリットがあります。

顎関節症を持っていない3~11子どもにはキレイラインキッズがおすすめ

キレイラインキッズは、顎関節症の症状を患っていなければ、基本的に全てのお子様に治療を受けるメリットがあると言えます。なぜなら、今はまだお子様の歯並びに異常が見られないとしても、お子様の習慣次第では将来的に歯並びが悪化するおそれがあるからです。そういった潜在的リスクを未然に潰しておくことが、キレイラインキッズの主な目的です。

初診時年齢としては3~11歳が推奨されていますが、近い年齢でキレイラインキッズの受診を希望する場合は、公式サイトから予約フォームを記入のうえ提携クリニックに問い合わせることをおすすめします。

キレイラインキッズ治療の詳細

費用

キレイラインキッズの治療費は、総額で税込165,000円となっています。提携クリニックがデンタルローンに対応している場合は、手数料無料で48分割支払いを適用できるため、月額3,125円という極めてリーズナブルな費用で治療を開始できます。

その他に必要な費用としては、初回検診料と再診料が挙げられます。これらはクリニックによって差がありますが、どちらも概ね3,000〜3,500円が相場となっています。なお、紛失や破損、成長が原因でマウスピースの大きさが合わなくなった場合は、2個目のマウスピースに無償で取り替えてもらえます。

治療期間

キレイラインキッズ公式サイトによると、治療期間の目安としては最短1年とされています。一般的な小児矯正が3年ほどかけて治療を進めるのに比べると、短期間で治療を完了できる点はメリットと言えます。

ただし、成長発育過程にある3~12歳の子どもを対象としているため、全ての子どもが1年で完治するというものではありません。

適応できる症状の多さ

キレイラインキッズは子どもの習癖改善を通じて口周りの筋肉が正しく発達するように促し、将来的に永久歯が正しく生えそろうことを目的とした治療プログラムです、したがって、一般的な矯正治療のようにすでに不正歯列が確認されている歯を美しい歯並びに改善する治療ではないことに注意が必要です。

その上で、公式サイトに記載されている対応症例としては、軽度の叢生や受け口などがあります。

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